科目別 薬剤師国家試験の勉強法

国試対策で重要なことは、苦手分野を作らず、まんべんなく点を稼ぐことだとは思います。でも、そんなの無理ですよね。私は物理と薬理が苦手でした。
 
ただ、コスパのよい科目(年度や出題者によるムラが少なく、対策がしやすい科目)は、薬理、法規、実務あたりなので、この科目で安定して点を取ることが大切だと思われます。
 
自分の備忘録も兼ねて、科目別で変えていた勉強法などを記録しておきます。
 
 
・物理
エネルギーのあたりは、公式を暗記
放射は薬ゼミの講義と過去問ベース
電気泳動はイオンが電荷 or 大きさのどちらに依存するかを意識して解く
を実践してからは、点を取るのが楽になりました。
 
・化学
 
有機がとても苦手だったので、
複素環を暗記
SN1~E2の判別
酸性度(ムキムキかるたフェチ)
で、ある程度選択肢を削る、という手法で解きました。
 
生薬
年明けから勉強し始めたので回数別くらいしかやる時間がなかったです。
構造式を見て経路(シキミ酸、アルカロイド)を判別したいと思ってましたが、本番でも間違えてました。ただの勉強不足です。
 
 
・生物
近年一筋縄ではいかない問題が増えてきた気がします。理論にいたっては運頼みでした。
 
生物は、青本読む→問題を解くですすめていました。
 
・衛生
一番厄介な科目ですよね。衛生。
時事問題は薬ゼミのやまかけや直前講義で教えてもらいました。
自分の時間では、せっせとキノコの名前や発がん性物質の構造式を覚えてました。
 
・薬理
ずっとノリで問題を解いており、統一3で壊滅的な結果だったため、講師に「どうしたらいいですか…」みたいな相談をした科目。
先生には、「物化生とちがって選択肢を削るやり方をしてたらダメ。選択肢を解体して、一個一個の文章の誤りを指摘できるようにしなさい。やり直し!」(要約)と言われた。それから一週間くらいで青本薬理をときなおしました。本番では9割以上得点できたので、この方法でやって本当によかったと思っています。
 
新薬やアツい薬は直前講習で教えてもらえます。お金を払って受けるのが吉。
(アツいのはゾフルーザや、しょちゅうみかけるスインプロイク、ナルラフィン、テセントリクあたりはアツいかと。あとは103回の病態で出題されたADHDストラテラとかは出題されそう。なんとなく)
 
・薬剤
製剤の分野で絶対に落としてはいけないと肝に銘じていた。ただそれだけ……。
 
 
・病態
103回では病態が大幅難化しましたが、青本ベースじゃ全然通用しなかった。
 
 
・法規
Gシリーズ
麻薬のあれこれ
製造業製造販売業のあれこれ
で絶対に落としてはいけません。
努力を裏切らない科目なのでやって損はないと思います。
 
・実務
用法用量、服薬指導あたりは青本の解説ページ熟読→過去問
それ以外は過去問→間違えたところの解説をサラリと読む
で勉強していました。
法規とおなじく、努力を裏切らない科目だと思います。
 
 
ちなみに、病院薬剤師として働きはじめてから、一番役立っているのは実務です。
 

薬剤師国家試験に向けた勉強法

受験生の頃、しょっちゅう「勉強法」でググっていました。勉強法の正解が分からず、安心材料がなかったのだと思います。

もちろん正解は存在しませんが、不安な方がいらっしゃれば参考にしていただきたいと思って、去年の自分を振り返ってみました。

 

◎自分の背景

・103回

・本番は 268点

・薬ゼミ模試 201点→235点→248点

 

◎使った教材

大学のレジュメ

青本

回数別

必須過去6年分の問題集(大学で配られた)

 

青本か虹本か問題

私は、大学で薬ゼミ講師による講義があったので、対応できるように青にしました。どっちか買えばよいです。

 

青本か領域別か問題

もう一度試験勉強をやれと言われたら、領域別を何周もすると思います。領域別の素晴らしい点は、各問題に正答率が載っているところ。正答率30%未満の問題に時間をかけるより、正答率60%以上の問題を確実に正解する訓練をしたほうが、効率良いです。

 

◎勉強法

  • ~7月

受験勉強が本格化するまでに、自分の勉強のスタイルや癖を知ることをおすすめします。例:自習室派か家派か。付箋ビロビロ派か。電車で何をするか、息抜きに何をするか、など。

 

  • 8〜9月

回数別しかやりませんでした。過去3年分を4周くらいしました。間違えた問題は10回分くらい目にすることになるので、必然的に解法を覚えてしまいます。頭に叩き込んだ問題は、直前期になっても案外覚えているものです。模試等で似たような問題が出ても、対応できるようになるはずです。

 

  • 9〜11月

回数別は本棚にしまい、青本を解きました。2周半くらい。

7:30 朝自習

9:00~16:00 大学講義

16:30~21:30 夜自習

という感じ。

 

  • 12月〜直前期

薬ゼミ講師が来て、青本に書かれていない最新の情報を教えてくれました。かなり役に立ちました。今思えば、もう少し予備校に行っても良かったかもしれません。

回数別と青本を一周ずつしたかったのですが、途中で間に合わないなぁと思ったので、回数別ばかりやっていました。

この時期は、精神的な辛さとの戦いでした。出来るだけ大学の自習室にいるようにして、なるべく1人にならないように心がけていました。

 

科目別の勉強方法はまた後日。

サマソニ1日目


サマソニ1日目→ホステスクラブオールナイター→2日目、最初から最後まで、ほんっとうに楽しかった。心の底から。4年目だけど、サマソニこんなに楽しかったっけ?と疑うほどだった。

体力がもつか不安だったものの、ふだんほぼ座りっぱなしの生活の自分も、なんとか気力で乗り切れた。まぁ何度か床で寝たんですが。

ラインナップは今年は相変わらず雑多で、ZeddくんをはじめEDM勢が強いのが印象的だったが…いやはや、EDM勢無しには来年のサマソニは無理だな、と実感した。EDMギャルなくしてサマソニなし!

以下、見たやつ、走り書き。

Wolf Alice
シューゲイザーかつボーカルめちゃめちゃ可愛いという、ソニックステージに欠かせなそうなバンド。インディー界隈で売れてほしい。

牛すじ丼
サマソニのご飯、ほとんど思い入れは無いけれどこれはなんだかんだ毎年食べてるやつ。行列がほぼ無いわりに美味しい!

Circa Waves
初めてだったけど、猛暑のなかボーカルが革ジャンを着て登場したので最高のバンドだ、と確信した。陽気なグレアムコクソンって感じのボーカルくんが終始頑張っていた。
びっくりしたのは、とにかく楽器が上手すぎる!ありきたりな言い方ぢが、骨太。本当にライブの回数を重ねて演奏の腕上げてるのが分かる。
ご丁寧に最後は前方エリアにも来てくれて嬉しかった。真摯な姿に感動してしまった。

Madeon
フランスのショタ(合法)DJのためにクソ暑いマリンスタジアムへ移動。
炎天下でかなり踊りまくった。
可愛いユーゴー君(本名)ですが、演奏中の彼は可愛いというよりはかっこよかった。たまに右手をウォーっと挙げて煽るのだが、それが本当にイケメン…!
恐ろしいことに彼と自分は同い年……マリンで沢山の人を躍らせてるという事実が感慨深い。

いっぱい稼ぐようになっても地に足つけて過ごしてくれ…という母のような気持ちになった。

(余韻でオールナイター前に友達と画像検索してキャッキャ遊んでた。私もまだ元気です)

Best Coast
新しいアルバム聴いてないのだけど、フェス仕様でお馴染みの曲をちょろちょろ演奏してくれたおかげでとても楽しめた。
盛り上げるというよりは淡々と演奏していくスタイルの彼ら。途中から眠くなってしまった……

ジョンスペ
かっちょいい音が聞こえてきたけどソニック床から起き上がることができず、寝続けてしまった。

角煮丼
レインボー側の屋台にて。まぁまぁ美味しかったけれど、フジで食べるご飯には及ばず。サマソニの美味しいご飯のお店知りたい。

KODALINE
ひねくれてるので"清潔感をモットーにfolkを取り込んだロックバンド(勝手に)"全般あまり好きではないのだが、生で聴くと鳥肌立ちまくりだったし素直に生きててよかったなぁ、という気持ちにさせられた。壮大な山が見えた、気がした……気がしたよ…。
温かい音質だが、もっとスケールでかくてもいいと思う、マウンテンくらいの場所で観たい。

マニックス!!!中高時代によく聞いてたなぁ。お世話になりました。Holy Bibleって内省的なイメージだったけど、結構な勢いでエネルギー爆発していた。
特に泣きそうになったのがアンコール。思い入れのおるあんな曲やこんな曲をやってくれて、高校の時の自分に言ったら感動するんだろうな、などと考えて勝手に泣きそうになっていた。


ホステスへ続く…

オレンジコートのないフジ

オレンジが「ヘヴンとの被り」が理由でなくなるらしい。
音被りなんてそんなの今始まった話?と思いつつ、本当はそんな理由でもないんだろうなぁ、と思っていたりもする。

来月フジロックなのにあんまりテンション上がらないのは、やっぱりラインナップが弱すぎるからなんじゃないかな〜?と思う。あるいは単純に今までスマッシュに全面的に信頼しすぎてたのかもしれない。(フジロッカーの心理として…。)

サマソニのソニックステージも最近はUSインディーのバンドあまり呼ばなくなってしまったし、残されたのはフジだけだ…!」
ワールドミュージックと洋楽と邦楽が一気に聴けるのがフジ」
みたいな希望と信頼を裏切られた気分なのです
去年オレンジでホーミーを聴いて思わず涙ぐんでしまったり、去年の個人的ベストアクトはオレンジのFanfare ciocarlia。オレンジはこじんまりとして好きだからやっぱりすごく悲しい。
行くと決めたので意地でも楽しまねば。邦楽のお勉強するべきか。
"フェス"自体は大好きなのでお酒とご飯と音楽があればだいたい楽しめるのですが。それでもフジは特別だし憧れでもあった。

いっぽうのサマソニはZeddやMadeonのようなキラッキラEDMもドヤァと呼んだり、東京はホステスとコラボしたりもしててなかなか好感!ホステスのラインナップ出たら行く日にち決めねば。こっちはオールナイトで踊らないと…!

4月読んだ本

 

 
「とおくはなれてそばにいて」

 

とおくはなれてそばにいて―村上龍恋愛短編選集

とおくはなれてそばにいて―村上龍恋愛短編選集

 

 

村上龍の恋愛小説って新鮮じゃね、と思って図書館で借りてみたが安定の村上龍だった。
コインロッカーベイビーズや限りなく透明に……とか好きだったけど少し期待しすぎた。金銭感覚がバブルっぽいというか、謎のスノビズム全開。村上龍の描く東京って私の暮らす東京じゃないみたいであんまり共感しにくいんですよね…。雰囲気が金原ひとみに似てるなと思いました。
 
アンナカヴァン「愛の渇き」

 

愛の渇き

愛の渇き

 

 

カヴァンの本、ほんとうに好きだ…あんまり他人に言いにくいけど…磁力みたいに惹きつけられるものは何なんだろう。視点が説明無しにコロコロ変わるんだけど、読みやすいのが不思議。
他のカヴァンの作品にくらべて、一人一人の登場人物の描写がこまかい!おのおのストーリーがあって、みんな何かを抱えているわけだが…こんなことってあります?みたいな展開w
かわいそうな少女、自分の美しさに溺れて周りを抑圧する母親…読みながら勝手にジブリっぽい画風で妄想しました。本当に美しい…!
 
登場人物たちは一貫して誰かを欲したと思えば、その次の瞬間には手放したり……、もう神経質すぎるくらい愛に執着している。これぞカヴァンの作風だがカヴァン自身の幼い記憶が投影されていると思うと、なんともやりきれない気持ちになる。
 
 
「三番目の魔女」

 

三番目の魔女

三番目の魔女

 

 

シェイクスピアの「マクベス」に出てくる魔女のおはなし。酒井駒子さんの装丁が可愛いくて借りてみた。
 
マクベス知らないと楽しめないような気がする……けどマクベス出世の野心や嫉妬心の渦巻くドロドロ感はなく、昔々のいろんな童話が混ざったような不思議なお話。あと翻訳の雰囲気がハリーポッターに似ていて、ハリーポッター読んでる気分になった。
 
取り憑かれたようにマクベスを殺そうとするのだけどその理由が明らかになるのは後半。それまでは序章に過ぎない……というミステリーっぽい展開だった。
解説読んだら「マクベスはあまりにも男性視点すぎて、女性の立場で書いてみたかった」的なことが書いてあってなるほどなぁ〜と思った。シェイクスピアへの愛なんですかね…。
 
そういえばマクベス、マイケルファスベンダー主役で映画化されるらしい。イギリス人マクベス好きすぎだろ…と思いつつ夫人役とファスをニヤつきながら観たい。

Peace@渋谷クアトロ

2年前のサマソニではハリーの不思議ちゃんっぽいカリスマ的オーラと、それを支えるようにサミュエル、ダグラス、ドミニクがしっかり演奏してたのが印象的だったピース。
単独は初めてだったけど凄く楽しかった。客層はすごーく若くて、大学生や高校生が多かったな…。洋楽不況はどこへやら…!

オープニングアクトのブロッサムズ。
ハムバグ時代のアレックスターナーくんみたいな革ジャンで可愛いボーカル君。どいつもこいつもメンバー皆かっこよくておしゃれだった。
マンチェスターから来たんだよ!」と言ってたようにガレージとサイケを混ぜたようなモロマンチェスターのバンドって感じ。サマソニに来そうだな〜。終わった後は黄色い歓声が。本人たちも嬉しそうだったのが可愛い。


待ちに待ったピース!ハリソンはお決まりのダサい服を、サミュエルは和風な柄のシャツにお決まりの白靴下。セカンドからはLost On MeやMoney 、Happy Peopleなど有名どころをやってくれた。どの曲もハリソンの自棄っぱち脱力歌唱が素敵だ。
びっくりしたのは1stのアレンジが効きまくりだったこと。そりゃ2年も経ったら変わるか…と思いつつ、目に見えるバンドの変化を目の当たりに出来て凄く嬉しかった。あと、意外にも四人が冷静だったこと。本気で演奏しにきてる感じ、グッときた。
嗚呼、ソニックステージで踊りまくりたい…!
久々のクアトロ、このぎゅうぎゅう感!柱の邪魔さ!汗びっしょりの感覚!最高!

読んだ本その2

春休みが終わってしまう…。

ジュンパラヒリ「低地」  

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

 

 ラヒリは「停電の夜に」しか読んだことなかったが長編も素晴らしかった。堪能した。「停電の夜に」は結婚生活なんぞ知らない高校生(当時)の私でも哀しくなってしまったんだった…

激しい政治運動に生きた弟と、家族という共同体に人生を封じ込めた兄。彼らの暮らす「低地」から物語は始まり、弟が殺されたのも(帯に書いてあるくらいだからネタバレではないような)「低地」……。象徴的な「低地」と遠く離れたアメリカが舞台。

誰かを愛そうとしてもうまく愛せない歯がゆさが痛々しいほど伝わってくる。とくに兄の、駆り立てられたような死者への弔いや娘への思いの正当化、などがむしゃらにもがく姿が印象に残った。

彼ら兄弟から三世代に渡るドラマは、抑制がきいていてお上品だ…カルカッタの湿気すら上品。インド人でありアメリカ人であるラヒリ自身が投影されてるのは確かだが、完成度が高すぎて感動した!


 原田マハ「本日は、お日柄もよく」

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

 

フツーのOLがスピーチライターの仕事を…!!!奮闘サクセスストーリーって感じですごくあたたかい小説。カヴァンの冷徹な作品に比べると火傷しそうなほど…。これドラマ化するんじゃないのかな。

かっこいいスピーチは印象に残るし、おんなじような内容だったら丁寧さや実直さがあるほうがいいに決まってる。

恋より何よりスピーチ書くことに命賭ける女の子、好感持てるな…。

登場するスピーチライターの書く、簡潔かつ洒落たスピーチを読むと文章力が欲しいな、とつくづく感じる。4月からのレポート課題は頑張ろうっと

 デボラモガー「チューリップ熱」

チューリップ熱

チューリップ熱

 

 舞台は17世紀のオランダ。当時はチューリップ投機が流行していたそうで、チューリップ投機熱と男女の熱い恋愛事情が良い具合に絡んだお話。美男美女(しかも男は画家というあやしさ)の駆け落ち劇きたーー!と途中までちょっぴり興奮。途中、人間は欲望まみれで滑稽だ……みたいな気分にもなり楽しかった。

なによりオランダの上流社会の不倫劇のドラマチックさたるや…背徳感を感じずにいれない。妊婦取っ替えるなんて最初から狂ってるよ…

一人称となる登場人物が変わってくものの、時間も交錯しないので凄く読みやすかった。普段海外文学読まない人にも勧められそう。

最近Kindleも使い始めたけどKindleだと友達と貸借り出来ないからそれは微妙。 翻訳小説は有名どころしか電子化されていないんだけど。

Kindleは本のコレクターじゃなければほんとうに便利な媒体だと思うので紙と電子、器用に使い分けていきたいなぁ。活字中毒なのでつねに本orキンドルiPhoneKindle同期してないと不安…。

あとkindleは寝っ転がって読んでても画面調節すれば文字が明るいのが良いです。重宝してます。